千代福 Artspace Chiyofuku

Entrance to Sequence


-「Entrance to Sequence」早川貴泰 、坂井洋右、高山穣 、津田三朗4人の映像作家による展覧会 フランスのビデオアーティスト、ロベール・カエンの言葉を借りれば、映像は「連続する光と時間のエネルギーのあり方」だと言う。 映画が生まれてから100年余。映像や映画における技術やノウハウはテクノロジーの進歩とともに、目覚ましい発展を遂げた。 しかし、我々は、未だ『映像』というものが何なのかを正確には理解していない。 それは、映像というイメージのあり方が、実はあまりにも原初的過ぎるからに違いない。 連続する光と時間のイメージは、言語以前の絵画や彫刻よりもさらに時を遡り、発生の頃からの記憶としてDNAの中に染みついている。 - 映像とは時間軸にちりばめられた虚像の連続(シークエンス)であり、スクリーンはその重なり合う世界への入口(エントランス)である - このコンセプトは、映画誕生から百年余り経ても変わらないまま進化を遂げてきました。 しかし未だこの領域には未踏の地が存在し、それを模索する四人の作家が、時間芸術としての映像の行方を提示します。  この四人の作家は、九州大学芸術工学研究院(旧九州芸術工科大学)に所属し国際的な舞台で活動を行うアーティストです。 かつて福岡は松本俊夫教授が同学で教鞭を執った実験映像の聖地であり、 近年では映像コンテンツ分野の源田悦夫教授を中心としたデジタル映像の研究が行われ、福岡は常に映像研究の最前線なのです。 CGアニメーションやドローイングアニメーション、映像インスタレーションなど、それぞれのアーティストが思想・テクノロジー等、 様々な角度における映像・時間表現の現在を、2010年1月はART SPACE貘にて、2010年9月にはART SPACE貘 +ART SPACE貘2ndの二会場で、合計2回の展覧会にて、展開いたします。どうかご高覧下さい。 会場連絡先 ART SPACE貘 〒810-0001 福岡市中央区天神3-4-14 Tel:092-781-7597 / Fax:092-771-2653 URL: http://artspacebaku.net/gallery/index.html 入場料 無料 展示スケジュール ART SPACE 貘:2010年 1/5(火)〜1/23(土) 11:00〜20:00(最終日のみ17:00) オープニングパーティ 1月5日(火)開催 時間:19:00から 「咄場」(アーティストトーク) 1月11日(月)開催 時間:19:00から 尚、2010年9月に予定している2回目の「Entrance to Sequence」は 詳細が決まり次第ご連絡差し上げます。 -artists 早川 貴泰 はやかわ たかひろ  HAYAKAWA Takahiro プロフィール: アーティスト / 映像ディレクター /九州大学 ADCDU 学術研究員。 1979年山形県生まれ。高精細環境でのアニメーション表現の可能性を探求している。 個展「Asian Animism and Animation」(Thailand / 主催:国際交流基金 ) をはじめ、 国内外での受賞、招待上映、コラボレーション、講演、ワークショップなど多数。 ウェブサイト:http://takahirohayakawa.com/ 展示内容説明 高解像度(1920x1080pixel)アニメーション作品から切り出した静止画作品をデジタル フォトフレームにて展示。 坂井 洋右 さかい ようすけ SAKAI Yosuke プロフィール: 九州大学ADCDUスタッフ 1975年島根県生まれ。人類学・ドキュメンタリー・メディアアートの交錯点に着目し つつドキュメンタリー映像やインスタレーションを制作。ITコンサルタント会社、映 像制作会社を経て現職。現在は身体の無意識のふるまいに焦点をあわせ、研究・制作 を進めている。"Yayoi and ‘Mothers’”, Commffest映画祭(トロント)上映など。 展示内容説明 人のふるまいに呼応する映像インスタレーションを展示 津田 三朗 つだ みつお TSUDA Mitsuo プロフィール: 九州大学芸術工学府工作工房技術スタッフ 1957年兵庫県生まれ。 映画、演劇、舞踏のスタッフ経験を経て1981年に現職。彫刻を装置または空間的に展 開されたドローイングとして意識した作品を手がける。「円」大野城まどかぴあモニュ メント、装置や美術では、「水のない八月」監督石井聰亙1995年、「paradise」 flowers ダンスワーク 2004年、「ぶっ潰す」ワークショップ福岡アジア美術館2005年 等 展示内容説明 光、形なきもの。連続する虚像、あるいはオブジェの文脈としての写像。 高山 穣 たかやま じょう TAKAYAMA Joe プロフィール: 九州大学ADCDU学術研究員 1976年大阪府出身。CGアーティストとして、数式やプログラミングによるCG映像を制 作。武蔵野美術大学卒業、九州芸術工科大学大学院修了を経て、九州大学大学院にお いてADCDU履修生として博士号(芸術工学)取得。平成19年度文化庁新進芸術家海外留学 制度、平成20年度ポーラ美術振興財団在外研修により、テキサス大学ダラス校客員研 究員として米国滞在。2009年に帰国後、現職。 ウェブサイト:http://www.joetakayama.com/ 展示内容説明 数式やプログラミングによる抽象的なCG映像作品を上映。



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